そこは誰もいない世界
乾いた風、荒んだ風景、喉に刺さるような粉塵。
空には黒く垂れ込んだ雲が今にも落ちそうな様相だった。
と、ある夜。1通のメールが来た。
ひげ剃りのレザーを投げ捨て、画面を見ながら震え上がった。
非常事態メール
『ふもっふ指令>>健全な個人だけからなる集団は病んでいる。真か偽か?』
仲間を見つけデータ分析と映像を記録、真相を報告せよ。
ふもっふ指令とは最優先事項の指令である、そして絶対の任務達成だ。
今回は隠密に健全な個人の中に侵入するため、様々なアイテムを揃え持参した。
対人戦用に手刀/身をカモフラージュするセーラー服/合図を送るリコーダー
現地を偵察記録するvideoカメラ/戦地食用のコッペパン(イチゴジャム付
白い木綿のハンカチ3枚
どどどどおぉぉぉぉおおおぉぉおん
ばばばぁぁあああぁぁっっん
ぱらぱらぱらぱらぱら
誰もいない、誰もいない、
このままではマズい、なんとかせねば・・・
すっかり空が青く色変わりする頃、遠くのほうでリコーダーの音が
微かに聴こえたように思った。
という遊び。。。
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